小公女セーラとは

【作品名】小公女セーラ

【主人公】セーラ・クルー (11才)

【原作名】小公子(Little Lord Fauntleroy)(1886年)

【原作者】フランシス・ホジソン・バーネット(Burnett, Frances Eliza Hodgson )
     (イギリス生まれのアメリカの小説家)


【あらすじ】
セーラ・クルーは、インドのお金持ちの娘。4歳のときにお母さんを亡くし、お父さんとふたり、何不自由なく暮していました。
セーラはミンチン女学院に入学するため、お父さんに連れられてロンドンにきました。院長もお金持ちのセーラを迎えるとあって、特別室や豪華な食事を用意したりして、待遇を良くします。わがままなお嬢様だと思われていたセーラですが、本当はやさしさや賢さに満ちあふれた少女だったのです。
クラスメートや小間使いたちにも好かれるセーラでしたが、誕生日の日にお父さんが亡くなったという知らせが届きました。しかも破産して、セーラは無一文になってしまったのです。学校の体面を気にした院長は、セーラをそのまま学院に置くことにしましたが、それは小間使いとしてです。それも、満足な食事や着替えも与えず、朝から晩までこき使うのでした。
嵐の中で買物にいかされたセーラは、高熱を出して倒れてしまいます。それを救ったのは、隣の家のクリスフォード氏でした。クリスフォード氏はセーラに知られないように、暖かい暖炉や栄養のある食事を置いていきます。小間使いのベッキーとともに喜ぶセーラでしたが、すぐに院長にバレてしまい、ますます仕事が厳しくなります。
クリスフォード氏は、財産を残して亡くなった、親友のひとり娘を探していました。それがセーラだとわかり、自分の財産と合わせてセーラに贈ったのです。
学生としての生活を取り戻したセーラは、学院で勉強を続けることにしました。院長は今までのことをおわびし、いじわるをしていたクラスメートとも仲直りをしました。そしてベッキーを、自分の元で働けるようにしたのです。
いつもやさしさを失わなかったセーラは、幸福を手に入れて、インドに里帰りするのでした。
(エニックス発行「日本アニメーション世界名作劇場全作品集」より)

【物語の最後】

この物語の最後でセーラは親友だったベッキーを自分の専属メイドにします。
このセーラの行動を疑問に思ったり違和感を感じるコメントを見かけます。

現代的にみると違和感を感じるようです。

ミンチン学院に雇われていることに比べたらはるかに待遇は良いです。
ベッキー自身も満足していますし、慈悲深く褒め称えられる素晴らしい行為だったと思います。

しかし、友達をメイドにするという行為がどうも妨げになっているのではと感じています。
でも、個人的に考えてもそうするだろうと思います。

専属メイドだから雇っている側は偉そうにするというなら別ですが、接し方の問題ですからね。

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